Koki

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CEO / Sales / Consulting

「坂本勇人はなぜ神なのか。」


2006年、読売巨人軍にドラフト1位で入団した坂本勇人は、あまりの美貌とともに、あっという間にスターダムを駆け上がった。10代で遊撃手のスタメンを掴み、2000本安打を達成し、オリンピックでは金メダル。遊撃手という、野球において最も過酷とも言えるポジションで、長年にわたり日本球界のトップであり続け、気づけば平成から令和にかけてのプロ野球史そのものの象徴となった。 そんな坂本勇人は2026年、打率1割台に苦しみ、若手にスタメンを奪われながら、代打の切り札として出場している。お金はもう余るほど稼いだだろう。辞めても仕事はいくらでもあるだろう。野球界でほとんどすべての名誉を手に入れたであろう彼にとって、苦しみながら現役を続ける理由など、外から見ればもうないようにも思える。 それでも坂本勇人は、明日の試合に向けて準備をしている。もういつ辞めても誰も責めないような実績の持ち主が、プライドを捨て、批判に晒されながら、それでも自分を応援してくれる人のために準備をしている。スタメンで出られない日も、若手にポジションを奪われた日も、代打でたった一打席を待つ日も、腐らず、言い訳せず、ただ自分の目的を果たすために準備をしている。 その姿を見ると、自分の愚かさに気づく。多少仕事がうまくいくたびに、今の状態を守らなければという気持ちが湧いてくる。失敗したくない、評価を落としたくない、せっかく積み上げたものを失いたくない。そう考えて、目的を忘れ、挑戦を避けようとしていることがある。 しかし、坂本勇人と比べれば、いや比べなくとも、我々の大半は何一つ成し遂げていない。これだけの実績を残した坂本勇人が、プライドを捨てて、批判されながら、それでも次の一打席に向けて準備している。自分は何を守ろうとしているのか。 コンサルという職業も、昨今非常によく批判される。実態を十分に理解していない人たちから、乱暴にひとまとめにされて語られることが多い。そもそも「コンサル」という言葉の定義は広い。言ってしまえば、塾講師は受験コンサルとも言えるし、不動産仲介は家コンサルだし、薬剤師は薬コンサルだ。SNSコンサルのようなものと、Big4や総合ファームのコンサルタントを同列に語ったような雑な批判も少なくない。そうした意見には腹が立つこともある。 ただ、坂本勇人は、自分よりもはるかに野球を知らない人達から、毎日辞めろと言われながら、それでも淡々と結果を出すために準備している。自分が外野の声に反応している場合ではないことを思い知る。 野球選手は、活躍できなければ「高い年俸をもらっているのに」と非難される。コンサルもまた、「単価に見合わない」「外部から来てこの程度か」と言われることが多い。しかし、そうした声を気にして立ち止まっていても仕方がない。坂本勇人が、自分を信じてくれるファンのために毎日練習を続けるように、我々もごく一部でも期待してくれるお客様のために、毎日少しでもできることを探し、必死に食らいつくしかない。 坂本勇人ですら、まだ戦っている。2026/5/13、坂本勇人は自身通算300号本塁打を、チームを救う逆転サヨナラ3ランホームランで決めた。批判はあっという間に賞賛の嵐に変わった。 坂本勇人のようなスターにはなれないが、僕も可能なら、批判されても、失敗しても、明日の一打席に向けて、少なくとも入念な準備を続ける人間でありたい。だから坂本勇人は神なのだ。